こんな会社は危ない

日々消耗/疲弊していませんか? それは「一番大事なのは人である」という会社の方針からかもしれません

あなたは会社の仕事に消耗していませんか? 色んな仕事を任されて疲れていませんか? もしかしたらそれは、会社や組織の「一番大事なのは人である」という方針や風潮が要因かもしれません。

組織が「会社で一番大事なのは人である」という考えに偏りすぎると、会社や組織の課題解決行動が精神論となり、『隠れブラック企業』と化していく傾向にあります。

「会社で一番大事なのは人である」ということを否定しているわけではありません。人を大事にすることはこの人材難の時代ということもあり当たり前なんです。ただ、「この考えが全て」という会社や組織は時代遅れであり危険です。これについて解説していきます。

「会社で一番大事なのは人である」という考えは人に依存しすぎる風潮を生む

「会社で一番大事なのは人である」というのはもちろん大事です。これを考えていない企業に成長はありません。しかし、このような考えからはデメリットにつながる以下のような思想が生じます。

「会社で一番大事なのは人である」という考えから生まれる思想
  • 社員の主張を聞き入れる
  • 社員からの提案を促し受け入れる
  • トラブルや課題を人で解決しようとする

一見メリットに見えるかもしれませんが、これらが度を超すと弊害として「責任所在の不明」と「人海戦術」という状況を生じます。

ビジネスの失速理由を社員の主張や提案がないことにつなげてしまう

社員を大事にするあまり、社員の主張や意見を聞こうとします。日々の改善提案を社員から出させようとします。しかし、視野を広く持ちアクティブに的確な思考・行動をできる社員は 実際に多くありません。これが出てこないと、「だからウチの社員はダメなんだ」みたいに、ビジネスの拡大につながらないことを行動しない社員や他人の責任にしようとします。

そもそも社員から意見や提案が出てこなければビジネスが進まないという状況であれば、会社そのもののビジネスに魅力がないか、組織のトップの舵取り・推進力がないというところに本質的な問題があります。そこに目をつむり社員の責任にするようでは会社の未来はありません。

トラブルや課題を人で解決しようとすると消耗戦になる

「会社で一番大事なのは人」という考えは、「人に頼る」という考えにつながりやすく、そうなると「会社の課題を何とか人の力によって解決しよう!」「こんなトラブル皆んなが頑張れば解決できるよ!」という精神論解決型思考が生じます。

この考えって、昔ながらの人海戦術なんですよね。解決策がマンパワーしかないのであれもこれも全て人の力に頼ろうとする。そうすると、あれもこれも何とか人手を集めて解決しようという行動につながります。本来のビジネスに注力しなければいけないはずなのに、人の調達も経理的な収支管理も文書のやり取りを含むコミュニケーションも全て人の直感や作業量で取り組んで進めようとする。そうすると社員は日々訳の分からないことに時間を取られて消耗し疲労していきます。

社員の消耗は会社のビジネスの推進力を低下させます。また、仕事が特定の人に偏る属人化が問題になり人の流動性や組織の変化がなくなって若手が育たず、組織に定着せず辞めていくのもこれらの消耗戦の行き着く先です。

今後会社で大事なのはビジョン・戦略、そしてテクノロジー

では、今の時代「人が大事」と同様にあるいはそれ以上に会社にとって大事なことは何でしょうか?それは、『ビジョン』『戦略』そして『テクノロジー』です。

ビジョンがしっかりして浸透している会社は迷いがない

会社というのは大勢の人数で事業をなしている組織であるため、推進力をつけてスピード感を持って活動していくためには一体感が必要です。その一体感を作り出す根源となるものがビジョンです。ビジョン自身の解説は詳しい別サイトや書籍に譲りますが、ビジョンは数年後、会社が到達すべき具体的な姿です。

ビジョンのさらに上の方針・理念として『ミッション』があります。ミッションも大事ですが、少し抽象的な表現となる傾向にあるため、社員に行動レベルで理解・浸透させるにはビジョンが大事です。

ビジョンは会社の大きな指針になります。そもそも会社のビジョン(≒会社の注力すべきビジネス領域/ターゲットなど)がしっかりしていれば、ビジネスを進める上で迷いが少なくなります。

例えば、顧客から新しいビジネスを持ち掛けられたとします。それを受けるかどうかを判断するためには、必要なコスト・人員・売上見込み・回収計画・他ビジネスへの影響・・・ などなど考慮しなければならない要素が多いです。現在の情報化社会では検討し比較すべき情報が多すぎです。

しかしここで、「いえ、それは会社のビジョンに合ってないからやりません。」とハッキリ言うことができればどうでしょうか? ビジョンと合っていないのですから、判断としてもズレていることはありません。また、それを即判断/決断できれば余計なエネルギーを使わなくて済むので、注力すべきビジネスにエネルギーを集中させることにつながります。

また、ビジョンそのものが魅力的であれば、考えられている会社のビジネス自体が魅力的であるということですから、人や仕事が会社に集まりやすくなります。そのような意味でビジョンは非常に大切です。

戦略で結果につながるかどうかが決まる

戦略は、ビジョンを達成するための方法論や仕組みのことです。ビジョンが具体的かつ魅力的に練られていても、「じゃぁ、皆で気合入れて頑張ろうか」だけだと、結局人海戦術に陥り、社員は消耗し疲労していきます。ここは、戦略として人材の適材適所と仕組化やシステム化を進めていく必要があります。

大企業にありがちですが、新しいビジョンを掲げて取り組もうとしているのに、「今までこの人が担当していたから」「このチームが近いことをしていたから」みたいな理由で、これまでの流れでなんとなーく担当者やチームを決めて「頑張ろう!」と進めてしまいがちです。これで良い結果がでるわけがありません。

効率よくかつスピード感を持ってビジョンを推進・達成できるかどうかは、社内外関わらず人を調達した上での適材適所と仕組化の戦略が備わっているかどうかにかかっています。

テクノロジーで効率化と他社との差別化を図る

戦略で仕組化やシステム化が重要な点を述べましたが、ここで非常に大事な要素となるのがテクノロジーです。テクノロジーの進歩は非常に速く、これらをビジネスや社内の活動に上手く取り込むことができれば、社員が人海戦術という消耗戦から回避されて効率よくビジネスを推進できるようになります。

例えば、ZOZOTOWN も一つのアパレルメーカーですが、テクノロジーをビジネス推進に活用するため、他社では実績のない計測型スーツ ZOZOSUIT を開発しました。

ZOZOSUIT 自体はセンサー式なのでそれほど新しいテクノロジーではありませんが、上手く自社のビジネスと組み合わせることで、便利かつ斬新さを感じさせる他社にはないサービスを提供しています。
このように、テクノロジーに目を向けて会社として戦略に掛け合わせることは、他社との差別化につながり、ビジネスを推進していく上で必要な要素です。

あなたの会社は「人で何とかする」という風潮になっていませんか?

これまで話してきたように、旧来の古き良き日本企業にあるような「会社で大事なのは人である」に考えが偏ると、社員が疲弊して推進力がなくなり、ビジネスにも魅力がなく、会社自体が衰退していきます。
あなたの所属する会社は衰退していく会社になっていませんか?

「ビジョンや戦略やテクノロジーの取り組みの欠片もないわ」という会社は、あなたが消耗して疲労していくだけですし、中長期的には会社も衰退していきます。

あなたは会社を選択することができます。ビジョンや戦略をしっかりと練っており、テクノロジーも積極的に取り組んでいる会社を選んで活躍していきましょう。応援しています!