「履歴書は手書きで」というのは当たり前のような感じでどこの転職サイトでも紹介していますし、手書きでなければダメかということは良く受ける質問です。
書くこと自体が効率悪いし、間違えるとめんどくさいし紙がムダになるわで良いことがないように見えます。本当に履歴書は手書きで記載する必要はあるのでしょうか?面接官として履歴書を1000枚以上見てきたわたしがアドバイスします。
基本的に手書きで作成する必要はない
わたしの経験では、ここ5年ほどで見た履歴書・経歴書の99%は手書きで記入されたものでした。と言って、手書きではない履歴書を見てすぐに「ダメだこれ不採用」と採用者や面接官が思うかと言うと、そんなことは皆無です。その理由は以下になります。
- 書類を手書きで見ることのほうが極端に少ない
- 手書きよりパソコンで作成された書類のほうが見やすい
よほどアナログなことをしている会社じゃない限り、社内の書類はほぼ電子化されており、手書き書類を見ることのほうが断然少ないです。そんな状況で、わざわざ手書き書類を見せる必要はありません。また、採用面接官からしても普段デジタル書類に慣れているので、そちらのほうが見慣れており見やすいと感じます。
手書きで書くデメリットはあるか
ただし、「履歴書は手書きで書いて当然」「手書きで書くからその人の個性がわかる」と考えている会社や採用面接官は少なからずいます。40代後半以降の社会人に多いです。ですので、あなたがどうしても以下のような会社に入社したければ、手書きの履歴書を提出しましょう。
- 会社の平均年齢が40歳以上で採用面接官も高齢の方が予想される
- 金融系や役所など手続き系が堅く変化を望まない業種である
採用側の会社からすれば、この人材難の時代に履歴書が手書きかどうかだけで落とすことは考えられません。それ以外にあなたのスキルや経験・将来への想いなど、確認しなければならない優先的なポイントが数多くあるためです。
そんな状況で、「履歴書が手書きでなかったので不採用になりました」というような会社があれば、それは時代の変化のスピードについていけていないと、その会社の未来を心配してあげましょう。こちらからお断りです。将来性のある次の会社を探しましょう。
なぜ手書きで作成したのかを質問されたら
とは言っても、先に述べたように履歴書・経歴書を手書きで書く方が稀です。そのような意味で注目されるケースはあります。面接官は悪気はなくても、「どうして履歴書手書きなの?」と質問してくる場合もあるでしょう。
そんなときは逆にチャンスです。手書きとした理由を論理的に説明し、それをあなたのアピールへつなげます。例えば以下のような感じです。
- 「効率化のためです。日々業務では効率を重視しており、短期間で xxを達成した経験もあります。」
- 「見やすく・見栄えの良い資料作成を常に心がけており、先日も xxという資料を作成しました。」
あなたの考えていることをそのまま、言い切る形で面接官に伝えましょう。
履歴書・経歴書の手書き記入のまとめ
履歴書・経歴書の手書き記入必要性をまとめます。
- 今の時代、書類は全てデジタル。手書きの必要性はない。
- デジタル書類のほうが見慣れており見栄えも良い。
- お堅い業種では手書き書類を提出する。
- なぜ手書きではないのかを質問されたらアピールへつなげる返答を。
- 手書きではないことで不採用にされたらその会社は将来性なしと思え。