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「銀行員の転職希望者3割増」の転職対象は実際どんな人?

銀行員の転職希望者3割増という記事が日経新聞にでてますね。

これってどうなんでしょう?良いことなのか、悪いことなのか、その両面なのか、そこらへんを掘り下げてみてます。

銀行の大リストラによる離脱者

ここ最近、大手銀行は大幅なリストラ(人員削減)を発表しています。三菱UFJ、みずほ、三井住友の3行合わせて3万2500人とも言われています。超低金利が続き銀行の収益は減少しているところに、AIも取り入れた業務自動化が進んでいますから、この流れは必然と言えます。

とすると、これって単純にこのリストラされた人達、あるいはリストラされそうな人達の転職も含まれてそうです。リストラ対象者となると、銀行の大幹部や若手は入っていないでしょうから、銀行内では中高年者でパフォーマンスがそれほど高くないような方々が転職していると考えることができます。

銀行自体の先行き不透明さから安定を求める離脱

「就職のときに銀行を選択する人はどういう人か?」というのを考えたとき、8割9割は「安定」を求めた人でしょう。実態はどうであれ、昔から銀行は安定・高収入の代表格であり、人気の高い業種でした。

これが、現在はフタを開けてみたら「安定してねぇじゃん!仕事超しんどいし!!」みたいに中の人がわかってきちゃったんでしょうね。世間から見たら高収入かもしれませんが、ノルマ達成のプレッシャーや多忙さを考えると、割りに合わないと考えた方もいるでしょう。また、業務自動化の波も「仕事がなくなる」という不安を駆り立てています。

ただし、中高年の方は転職市場の受け入れも厳しいでしょうから、安定を求めて転職する人は、それを希望して最近就職した若手の方々と考えることができます。この技術革新が激しく社会情勢が変化していく中、安定を求めるだけの人を受け入れる会社はあるのかなと思いますが、若手はその年齢が最大の武器にもなりますから、この方々はそれなりのところへ転職できそうです。

これまでの経験を活かしフィンテック関連のベンチャーや外資系企業への転職

これまでは、「〜による離脱」みたいな消極的な感じでしたが、ベンチャーや外資系などへ積極的に転職する人もいます。さらなる高収入や世の中へ貢献したいなど、非常に意識の高い方々です。

ただし、こういう人はどの時代にも一定数います。銀行はどちらかというと元々お堅い風土ですから、「自分の思い通りにもっとやりたい!!」「自分の力をもっと試したい!!」という野心家は、ある程度知識をつけて銀行の内情を把握すれば見切りをつけて転職しちゃいます

そう考えると、今回急にでてきた「銀行員の転職希望者3割増」は、リストラや安定を求めた消極的な転職者層が多いと言えます。まぁ、少し残念な気はしますが、社会の変革の時期は大きな人材の流動が起きますから、これは新しい産業への転換につながり日本がより良くなる一歩と前向きに捉えることにします。

まとめ

まとめです。というわけで、今回の転職者は以下のような方々と推定します。

  • 直近の銀行大リストラに該当する中高年
  • 「安定」を求める若手
  • (今回のみに限らないが)野心家である若手・中年層