育成/成長

「スキルファースト」の考えはあなたの成長を鈍化させる – インプットではなくアウトプット中心の活動に変えよう!

誰しも「スキルアップしたい」「高度な能力を身に付けたい」と思いますよね。具体的には「プログラミングスキルを身に付けたい」「会計の高度な資格がほしい」「マーケティングスキルを高めたい」などです。

このような考え自体は悪いことではありません。ただし、このような考えを一番に置く「スキルファースト」の姿勢は、あなたのキャリアアップや成長を結果的に鈍化させる方向に動いてしまいます。その理由は、世の中は「スキルファースト」ではなく「サービスファースト」で動いているためです。

この「スキルファースト」な考え方の危険性と、「ではどうすれば良いのか」という点を解説します。

スキルファーストの考え方とは

スキルファーストとは「自分のスキルや能力を高めたい」ということを一番に思い日々行動する考え方です。このスキルは仕事内容や興味により人それぞれ違います。

また、スキルや能力向上のもとになる「知識や情報がすべて」という考えもスキルファーストです。「情報を収集し知識を向上させる」⇨「自分のスキルが向上する」⇨「キャリアアップにつながる」という考えです。

スキルファーストによる弊害

スキルファーストの考えからでてくる弊害を見てみます。

スピード感がなくなる

「まず知識を身につけること/スキルアップをすること」が行動として一番最初にくるので、何かを成し遂げ結果が出るまでのスピード感が失われてしまいます。スキルを身に付けてから物事に取り組もうという思考・行動になりがちです。

社会の変化が激しい今、考えはそこそこにまず行動をしてその結果を受けて、次の行動を起こして… という「結果重視」の進め方が求められています。「PDCA」ではなく、「DCAP」の Do が最初にくるぐらいの考え・姿勢でなければ変化についていけません。スキルファーストの考え方では時代に取り残されてしまいます。

「品質重視」⇨「コスト増/コスパ低」につながる

「スキル/知識重視」は別の見方だと「きちんとしたアウトプットを出せるようになりたい ≒ 高品質を求めていく」という状況になります。

高品質を求めること自体も悪いことではありませんが、これが行き過ぎると収益やコストの観点からは「最初に研修や教材購入で多くのお金や時間をかけてしまう」というコスト増大/コスパが超低いという状況になってしまいます。

まだ結果が出ていないのに、コストを多くかけてしまうことは危険です。もし何らかの原因でやめたり方向転換が必要となった場合、それまで多大にかけたお金や時間が無駄になってしまいます。

「スキルアップ」自体が目的となってしまう

スキルアップをするにしても、その先の目的があるはずです。「仕事で成果を出してもっと給与をもらいほしいものを買う」とか「規模の大きい事業を任されてやりがいを感じたい」などです。

しかし、「スキルファースト」でスキルや知識をつけることを第一に考えてしまうと、スキルアップそのものが目的となってしまい本来の目的を見失う危険性があります。

目的を見失うと、時間をかけたわりに何の成果にもつながっていないという状況になります。スキルより、仕事に対する姿勢やチャンスを逃さないためのコネクションづくりや情報収集の方が大事な場面はあります。それを逃してしまっては本末転倒ということです。

世の中は「スキルファースト」ではなく「サービスファースト」で回っている

高品質を求める時代は終わりを遂げ、世の中の変わりゆくニーズを捉え変化についていくことが個人にも会社にも求められています。

世の中は高品質・高性能ではなく、「今まで手間だったこんなことが便利になりました」であったり、「このサービスで今までにない興奮体験が得られます」という便利さやエキサイティングにつながるサービスが重視される状況になっています。

歴史を見ても高品質・高性能を重視した会社は淘汰されている

会社で見ると、「コダック」は一時期超高収益企業でしたがデジタル化についていけず2012年に破産法を申請しています。また、「シャープ」も2016年に業績不振から台湾企業へ買収されましたが、その主な原因はニーズが低い高品質・高性能液晶テレビ生産に固執したからと言われています。

「高品質なものを作れば売れる」という時代は終わりました。個人でも同じように「スキルが高ければ評価される」時代は終わっています。

「サービスファースト」で考えて行動しよう!

「スキルファースト」で仕事をすることをやめましょう! 世の中のニーズに合わせて「何が求められて」「何に価値を感じるのか」を考えて行動する「サービスファースト」の方が結果的に成果につながり、あなた自身の成長にもつながります。

では実際にどうすれば良いのか? ということを解説していきます。

小さく始めて小さな結果を出す

まずは、「小さく始める」ことを意識して行動しましょう。「あれができるようになってから」「これを勉強してから」では遅いですし、結果が出るまで時間がかかるので挫折しやすいです。

仕事でも組織全体でやろうとするから準備や学習に時間がかかったりします。「自分の3名のチームでやってみる」とか「部内10人だけで始める」など、最初の出だしのハードルを低くして始めましょう。それで成果が出れば注目されますので、次のステップへも移りやすくなります。

アウトプット中心の活動に変える

日本は学校教育における「テスト重視文化」「受験中心文化」があるので、何事もインプット(勉強)から始めようと考えがちです。これを変えましょう。

「アウトプット」を中心に考えます。具体的には以下のサイクルです。

  1. まずやってみる(アウトプット)
  2. 失敗や足りない点を振り返り次のアウトプットを考える
  3. 次のアウトプットに必要な学習・情報収集(インプット)をする
  4. やってみる(次のアウトプット)
  5. ② に戻って繰り返す

まずアウトプットすることを考えますから、スピード感のある活動になりやすいですし、失敗があっても結果も少しずつでますから自信につながりますし、結果を見極めることで目的を見失うこともなく進めることができます。

この「アウトプット重視の活動」は非常にオススメです!

スキル習得よりも経験・実績を重視する

「スキルが身につかないと自分自身の価値が下がってしまう/上がらない」と考えている人も非常に多いと思います。それは妄想です。思い違いです。

スキル保持者は組織の中で一番代わりがきくポジションです。よほどの高スキルや複合スキル保持者でない限り、世の中同じようなスキルを持っている人は山ほどいます。そこで競争してもあなた自身の価値は上がりません。

では何があなたの価値になるかというと、経験と実績です。結果・成果を出していくということです。特別な経験・大きな実績があれば、自然と次の仕事は舞い込んできます。それが自分自身の成長にもつながります。

そのためには、やはりアウトプット重視の行動が必要です。さぁ、「スキルファースト」から「サービスファースト」にアタマを切り替えて自分自身の成長につなげていきましょう!