育成/成長

成長を加速させるには尊敬できる先輩・上司の思考の真似をするべし!

「スキルを身に付けてもっと素早く仕事をしたい!」「多くの経験を積んで高度な仕事をしたい!」というのは誰もが思うところですよね。

スキルが身につく速度は当人自身の能力と努力に依存するところはあります。しかし、自分自身で考える以上に環境、特に「誰とどう仕事をするか」というところも非常に強く依存しています。

知識やスキルを身に付けるには様々な方法があります。「本を読む」「スクールに通う」「試行錯誤してとりあえずやってみる」… などです。しかし、大事なことがひとつあります。それは「他人の真似をする」ということです。特に、行動だけではなく考え・思考を真似するということが成長速度を加速させる上で非常に重要になってきます。

自分の隣にメチャクチャ仕事が速い先輩がいたときの話

わたしが外資系IT企業でプリセールスをし始めたときのことです。日々数多くの問合せやトラブルがあり、その部署のほぼ全員が夜遅くまで残って仕事をしていました。

わたしは入社して1ヶ月ほどでしたが、誰にも負ける気もなかったのでガンガン仕事をしていたのですが、隣の先輩がハンパなく仕事が速い。なのにほぼ定時で帰っている。他の9割の人には勝てる自信はあるのに、この人には全然勝てる気がしない。何なんだこの人はと思って、こっそり少し観察することにしました。

このとき、会社が外資系ということもあり、不明な点の確認やいわゆるウラを取るようなときは海外の部門へ英語で問合せる必要があります。海外部門は英語で伝えなければいけないし返答を得るまで時間はかかるしで、ほとんどの人はできるだけ問合せないようにして進めていたのですが、その人は違う。お客様に電話をして要件を確認したあと、10分ぐらい経つと既に海外部門に問合せが完了している。そして次の仕事にとりかかっている。

なんなんだ、この人はと。なぜこんなに速く判断できるのかと。隣で見て行動はわかりましたが、なぜそのように判断できるのか思考回路を知りたいと思い、先輩に質問してみました。

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あなた
あなた
先輩おつかれっす! 海外への問合せまですげぇ速いですけど、なぜそんなに速く対応できるんですか?
先輩
先輩
え? 問合せるのが一番速くて確実じゃん。
あなた
あなた
でも、返答来るの遅いじゃないですか。
先輩
先輩
そうだけどさ、ウダウダ考えたり調べてる時間使うなら結果的にスピード一緒じゃない?
あなた
あなた
あー、なるほど・・ でも、問合せの返答が目的からズレてる場合もあるし、少しは考えたほうが・・
先輩
先輩
ズレている情報を得てからどうするか考えて次の行動プランを素早く実施すればいい。例え決断が間違っていても軌道修正を迅速すれば結論がでるスピードはそんなに変わらないよ。
あなた
あなた
そうか・・ なるほど。わかりました!もっとスピード重視で行きます!!
先輩
先輩
あー、でもアレだよ。考えるなと言ってるわけじゃないからね。考えて調べて自分の血肉となる知識や経験を積んで決断自体の精度も上げないとステップアップにならないから。
あなた
あなた
ですよね…

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このときに自分自身の中で大きな発見となったのは、「単に速く動いている」だけではなくて「スピード重視の判断は物事並列に進める上で有効」という考え方・思考を感じることができた点でした。

このように、単なる行動を真似するだけでは本当に真似したことにはなりません。それを自分のものにするためには、考え方や思考を感じて・理解して自分の中に落とし込む必要があります。そんな気付きや発見を感じることができる先輩が隣にいたことは、そのあとの自分の仕事に対するスタイルに大きく役立ちました。

まずは行動を見て真似をしてみるべし

「この人スゲェ」という先輩/上司の行動や結果は少し周囲に目を配ればすぐ見えてきます。「仕事が爆速で誰よりも速い」「あの人だけがいつも仕事を取ってくる」「トラブルが起きてもあの人の対応がいつも解決に導いてくれる」などの結果です。

まずは「自分はこういう人になりたい」、あるいはその人の全てではなくても「あの人のこういう部分を自分もできるようになりたい」ということを強く思うようにします。そこから、次はどのような行動が良い結果につながるかを観察していきます。

「朝早く出社しているな」とか「いつもこのサイト見ているな」とか「面白そうなソフト使っているな」とかなんでもいいです。見て、その行動をとりえあず真似してみます。中には、真似できないこともあるかもしれません。誰よりも夜遅くまで仕事しているとか、スゴイと思わない/そんな真似は物理的にできないというころはスルーしても OK です。

行動を真似してみると、真似できないところがでてきます。そこは、周囲か直接その人に聞いてみましょう。それが行動のさらなる模倣と思考の真似につながります。それがあなたのさらなる成長につながあります。

聞かれた方からすると「細かいこと聞いてくんなぁ」みたいにウザがられる可能性もありますが、「先輩、こういうところ本当にスゴイですよね!」みたいに褒められると嫌なように思う人はいません。相手を尊敬している気持ちを表現しつつ、行動・結果である以下の点を把握して真似してみましょう。

行動を真似するために
  • どんなインプット(情報収集)をしているのか
  • どんなアウトプット(結果)を出しているのか
  • インプットとアウトプットの過程でどんなツールやソフトをどのタイミングで利用しているのか

これが重要! 思考回路を真似する

行動を真似しようと思う人はかなりいるんですけど、その人の考えや思考を真似しようとする人はあまりいませんここで他人との成長スピードの差がでてきます。

普通の人であれば、行動を真似して「あー、こんなことできねぇよ」で諦めたり、「とりあえず続けてたらできるようになるだろう」みたいに試行錯誤に走ってしまいます。試行錯誤であればまだ成長できる余地はありますが、思考まで真似をすることは習得できるスピードが全然違ってきます。何とか考えや思考を真似するよう考えて行動しましょう。

思考を真似するには、その真似したい人と一緒の時間を増やすことが有効です。仕事でも食事・飲み会でも何でもいいです。その際、以下に気をつけて真似してみてください。

思考を真似するために
  • その判断はどのような情報・知識・経験から導き出しているのか
  • その行動はどのような結果に結びつくと考えて実行しているのか
  • 結果の一歩手前に置いている目標や指標は何なのか

行動の観察で成果や結果は把握できます。思考を真似するには、その結果までに至るプロセスフローと、なぜそのフロー(判断)を実行したのかという根本的なところを探り把握する必要があります。本質的な部分を自分のものにするべく探っていきましょう。

会社に尊敬できる/真似したい先輩・上司がいない場合はどうするか

ここまでは、あなたの会社に「尊敬できる/真似したい人がいる」という前提で話をしてきました。「でも、そんな人いないっす」という方もいると思います。その場合は、以下を確認してみてください。

顧客や親戚でもOK

あなたが「こうなりたい!」という人であれば、同じ会社の人である必要はありません。顧客など取引先会社の人でもOKです。また、友人や親戚でもOKです。

ポイントは、ある程度日々一緒に行動できて時間を共有できることができるかどうかです。真似しようとすると観察や質問できる状況が必要です。これらのことを実行できる環境であれば自分の会社内にこだわる必要はありません。

本(ノンフィクションの自伝)やSNS/ブログから吸収する

最近は本当に良い時代になりました。人とつながるには対面活動の必要はありません。本であったりTwitterやブログ、また最近はオンラインサロンなどもあり、有名な人でもインターネットを通じて情報を得たり、出会えたり質問できる機会があります。

本はその人を知るための手っ取り早い方法です。自伝であれば生い立ちなども凝縮されていますから、その人の性格や考え方を学ぶことができます。また、Twitterやブログをフォローすれば、日々どのような考えや行動をしているかも垣間見ることができます。

転職する

とはいえ、人生の大変を過ごす会社に尊敬する人がいることに越したことはありませんあなたの会社に尊敬する人がいなければ、転職を考えましょう。

転職の前にどのような人が会社にいるかを確認するのは難しい点はありますが、そのままあなたが会社にいても成長が鈍化していくだけです。自分自身のやりたいこと・重要視したいことを決めて、それに重点を置いている会社を探しましょう。それがあなたの大きな成長につながります。

応援しています!