転職先の選択

長く働ける安定した就職先・会社は? もはや公務員が No.1 安定職業ではない!!

企業の年功序列制と終身雇用の崩壊が叫ばれていますが、長い人生を安定した生活で過ごしたいと考えたときに、数年単位ではなく数十年単位で長く かつ給与も安定して働ける会社は魅力的です。

しかし、社会情勢の急速な変化/テクノロジーの急成長を考えたときに、今後10年単位で企業の滅亡やリストラされないことを考慮すると確実に安定して生き残る会社を挙げることは非常に難しいです。

そのような不可能な状況でありながらも、過去~現在の状況からより安定した企業・就職先というのは存在します。この記事では、就職先として長く安定した給与で就業できる職種をご紹介します。

地方公務員

数十年前から、安定職種の代表といえば「公務員」です。国家および地方自治体という国レベルで保証された職種は安定感抜群です。

公務員としては「国家公務員」もありますが、地方公務員が国家公務員の約5倍となる274万人と数が多いので、『一般的な公務員のなりやすさ』という観点から、ここでは地方公務員を挙げています。

しかし、それもここ数年は安定感が揺らいでいます。自分の適性と合わせて選択することが、公務員として長く働く秘訣です。

正義感・奉仕の精神がある人が向いている

公務員と一口で言っても職種は様々です。教職員、警察官、自衛隊員、消防員、そして役所での労務職員などがあります。

公務員の友人や転職した知り合いを数多く知っていますが、長く働くことができている人の共通点は「正義感(奉仕の精神)がある」ということです。

公務員という立場上、国や国民のために働きくことがミッションになりますから、そこを第一優先で考え・動くことができると周りからも慕われます。役所に行っても、いわゆる「役所的な感情のない対応」をされるとこちら側も嫌になりますからね。

風当たりはきつくなってきている

公務員は「国の税金で働いている」という性質上、「国民の言うことを聞いて当たり前」みたいな風潮があります。

国の借金が増えて国民全体の税金に対する意識も高まっていますから、今後はさらに公務員の給与は上がりにくく、そしてサービスの品質向上が求められるという厳しい状況になっていきます。

「国や地方を変えてやる!」という意気込みでは長続きしない

奉仕の精神があっても、「オレがこの国を変えてやる!」みたいな気持ちで公務員になると、できることとできないことのギャップに失望し、野望を打ち砕かれる可能性が高いです。

全ての公務員の仕事がそうだとは言いませんが、一般的に公務員は仕事柄「業務内容・結果についても安定を求める」傾向があり、これは「新しいことへの取り組み・変化をしようとしない」ことにつながります。ですので、色々と改善したり変えようとしても「いや、これずっとこうやってきて変える必要ないから」という空気や圧力が強く、状況を改善することが難しいという状況に打ちひしがれます。

「変えてやる!」みたいな気持ちが強い人は普通の会社や特殊法人への就職をオススメします。現代においては、行政でなければ難しかった資金の調達・支援や、弱者への支援などもクラウドファンディングやNPO法人での活動など色々な手段があります。公務員は手続き型の業務色が強く、全体的に変化を好みません。

お金を稼ぐことが難しい

「少しでもお金を稼ぎたい!」という人も公務員にはそれほど向いていません。現在、働き方改革などで業務時間が減る中、収入をアップしたい人は副業に取り組むことでお金を稼ぐことができますが、公務員は基本的に副業禁止です。

地方公務員はそれほど給与も高いとは言えませんから、公務員のキャリアを活かして将来転職や他の事業をするということがなければ、「お金を稼ぐために公務員をする」ということはオススメできません。

公務員の総合オススメ度

安定職業【公務員】オススメ度

高収入度    ⭐️⭐️☆☆☆
自由度     ⭐️☆☆☆☆
安定度     ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
総合オススメ度 ⭐️⭐️⭐️☆☆

依然として長く務めることができるという点で公務員の安定感は抜群ですが、収入はそれほど上がらず副業も禁止されているため、高収入を目指している人にはいまいち物足りなく感じるでしょう。

給与や業務内容の変革には期待せず、奉仕の精神を持ち続けて仕事に取り組める人には、非常に安定感のあるオススメの職業です。

団体職員

団体職員は「みなし公務員」や「準公務員」とも言われており、公務員のような安定さに加え、かといって公務員ではないので自由度はあるオススメの職業です。

団体職員というのは株式会社のような企業ではなく、一般社団法人やNPO法人のような特別な法律で定められた非営利団体の従業員です。非営利なので利益を追い求めるガツガツさはそれほどなく、しかし給与はそこそこもらえるというメリットがあります。団体職員の有名どころでは、大学などの学校法人や、農業や漁業の共同連合会(JAグループなど)があります。

就業時間や休みはきちんとしている

全ての団体法人を見てきたわけではありませんが、通常の会社と比較すると、就業状況は地方公務員および大企業並みに健全です。就業時間は遅くならず、休暇も取得しやすい傾向にあります。

徹底しているところは、従業員をきちんと休ませるために、休暇中はパソコンからシステムにログインしないよう監視しているようなところもありました。

年収はピンキリ、副業がOKなところ多い

年収は一概に言うことができません。非営利団体が多いので、ガンガン年収があがるということはそれほどありませんが、一律に給与が決まっているということもないので、年収は団体によって異なってきます。あまり名が知られていないところや立ち上げたばかりの法人は安いところも多いので辞めておきましょう。規模が大きく有名どころを選択するのが安定性につながります。

また、公務員ではないので禁止規定がない限り副業も可能です。団体職員として安定な収入を確保しつつ、副業で好きなことをするというのも働き方として魅力的です。

団体職員の総合オススメ度

安定職業【団体職員】オススメ度

高収入度    ⭐️⭐️⭐️☆☆
自由度     ⭐️⭐️⭐️☆☆
安定度     ⭐️⭐️⭐️⭐️☆
総合オススメ度 ⭐️⭐️⭐️⭐️☆

団体職員といっても、法人の種類と数はたくさんあります。給与や就業条件が良いかどうかそこは、知り合いやネットでの評判、転職サイトや転職エージェントなどで情報を収集していく必要があります。

しかし、公務員並みの長く務めることができる安定性と、副業も可能と考えれば収入性も良好であり、安定感では非常にオススメできる職業です。

金融系大企業

銀行・証券・保険あたりの金融業界の大手企業は歴史が長く、これまで安定した就職先として大卒入社先人気ランキングでも常に上位に名を連ねてきました。

日本経済の根幹を支えているという安定感

金融企業が安定している理由は、その企業活動が日本の経済の根幹を支えているからです。資本主義社会は、これまで資産の管理・融資をする金融会社の活動が支えてきました。

資本主義自体がすぐ崩れるということはそうそう考えられませんから、これらの金融系企業もすぐ滅亡していくということは考えられません。

業務は定型・非効率で退屈なことが多い

根幹を支えていたとしても、業務自体はお役所的な手続き型が多いです。お金という資産を大事に扱うという性質上、金融庁の監視が厳しく、お金や資産のやり取りをドキュメントとしてきちんと残す風潮が根強くあります。

ドキュメントは電子化が整備されてきていますが、まだ現場では紙のドキュメントが多く回っています。非常に非効率です。この点は会社ごとに多少進んでいるところとそうでないところがありますが、業界全体ではあまり進んでいません。非効率さに耐えられない方はあまり向いていないですね。

今後は大手企業の事例がより多く出てくると、加速的に電子化・システム化・自動化が進む可能性があります。そうすると仕事がやりやすくなる反面、定型業務に従事している社員のリストラも加速していく可能性があります。そのような状況では、現状安定していても今後は長く就業できるかわからない不安要素になります。

稼働が高い(残業が多い)一面あり

一昔前よりは改善されていますが、稼働時間が非常に高いのもこの業界の特徴です。

昼間はお客様周りや顧客窓口対応をし、夕方から説明や提案の資料作り・社内打合せなど始まるので、毎日22時/23時終わりという人が多いです。体力・精神力が続かず辞めていく人も数多く存在します。金融系企業は昔から体育会系出身者を好む風潮もこういった理由があります。

上場金融系企業の総合オススメ度

安定職業【上場金融系企業】オススメ度

高収入度    ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
自由度     ⭐️⭐️⭐️☆☆
安定度     ⭐️⭐️⭐️☆☆
総合オススメ度 ⭐️⭐️⭐️☆☆

長く務める安定性という点では、金融系企業は日本経済の根幹を支えているという観点から一定の安心感があります。しかし、今後業務の自動化が導入されると厳しいリストラが発生する可能性もあり、長期的には公務員や団体職員と比較して安定感が低いと言えます。

また、就業時間が長い風潮があるので、体力・精神力を持ち合わせている必要があります。一般企業と比較し高収入面は魅力的ですが、長く勤めるには忍耐力が必要ですので、自分に適しているかどうかを検討しましょう。

ビジョンが明確な一般企業

ここまでは団体や企業の役割や成り立ちから安定性を考えて紹介してきましたが、そうではなく一般企業であればどのような会社が安定しているのかという観点で考えてみます。そう考えると「ビジョンが明確であり、かつビジョンが時代にマッチしている会社」が長く存続していくことができる企業と言えます。

ビジョンや方針が明確だとビジネスが安定する

ビジョンや方針が不明確だと、「あれやこれやと手を出したけど結局どれも上手くいかなかった」という状況になる可能性があります。

「~向けの顧客にxxxという価値を提供する」など、ターゲットとなるユーザーと何を提供するかという具体的なビジョン・方針の存在が会社のビジネス活動を安定させ、それが従業員の給与や就業の安定性につながります。

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時代にマッチしていないとそもそも売れない

見極めが難しいですが、会社のビジネスが時代の流れにマッチしているかは安定性に影響します。時代遅れであれば「そんなのもう必要ないよね」みたいになり売れませんし、最先端を行き過ぎても「何ですかそれ?」みたいに誰もついてこれないという状況になります。

また、どの時代にもマッチしているという点では、人が生活する上で必須である『衣・食・住』に関わる企業は安定性に強い傾向があります。単純にそれらを幅広く売っている Amazon や、アパレルで最近伸びている ZOZOTOWN のような企業も魅力的ですし、間接的にでも生活品などにかかわるマッチングサービスを提供しているメルカリなども魅力的ですね。

ビジョンが明確な企業の総合オススメ度

安定職業【ビジョンが明確な企業】オススメ度

高収入度    ⭐️⭐️⭐️⭐️☆
自由度     ⭐️⭐️⭐️⭐️☆
安定度     ⭐️⭐️☆☆☆
総合オススメ度 ⭐️⭐️⭐️☆☆

「ビジョンが明確な会社を探す」という点が一番難しいです。SNSなどを利用した評判や実際に働いている人の情報を集めつつ、転職サイトや転職エージェントサービスも利用して情報を収集しましょう。

「その会社のビジョンに自分自身が共感できるか」という点に加え、「会社が求める人材像に自分自身が適しているか」という点をクリアする必要があるため、良い会社を見つけても就職するには採用試験/面談を通る難しさがあります。こちらも転職エージェントサービスを利用して対策を積みトライしましょう!