転職時のアドバイス

転職で病気による休職の空白期間をどう説明するか?

最近は会社や職場が消耗しているケースもありますし、社内環境の変化が激しいところもありますし、また減ってきているとはいえブラック企業もまだまだ存在しますから、体調不良になり一時的に働くことができなくなる方が多くなっています

職場と合わなかったり、大きなプレッシャーや過労でからうつ病になる人も増えています。そんな中、治癒して就職活動する方で相談を受けるポイントは、「休職期間をどう説明するか」ということです。この説明ポイントを企業側の採用面接者の視点も交えて解説します。

マイナスポイントであるということを受け入れる

企業の採用側から見ると、休職となった人はそうでない人と比較するとどうしてもマイナスポイントになります。「ウチの会社に入ってもまた再発するのでは?」とどうしても考えてしまいます。

まずは、「休職期間はマイナスと思われる」という状況を素直に受け入れましょう。それをなんとか払拭したり、なかったことにしようとしてもそれを貫き通すのは難しいですし、そのことが大きなプレッシャーとなり転職活動自体が非常につらいものとなってしまいます。

素直に状況を受け入れて、その上でどうするかを前向きに考えます。

休職で失業中を就業期間とするようなウソの経歴記載はしない

履歴書や経歴書に、休職の失業期間をなかったことにするような記載はやめましょう。本当は会社を辞めて1年間休んでいたのに、前の会社に最近まで在籍していたかのように虚偽記載をすることをしてはいけません。

休職はマイナスイメージと受け取られやすいので、なかったことにしたい気持ちは非常にわかります。しかし、採用側は退職証明書や源泉徴収票を見れば、失業期間や就業していない期間は把握できてしまいます。これが発覚してしまうと、あなたへの信頼は大きく失墜してしまいますし、入社後の発覚となると、最悪経歴詐称として罪となる可能性もあります。

経歴詐称となる記載や説明は絶対やめましょう。

休職の原因を客観的に説明する

休職期間があることがわかると、面接ではほぼ確実に理由を聞かれます。そこで説明のポイントは、自分の考えや感情に偏るような説明ではなく、第三者が話すような客観的な内容を伝えるように心がけましょう。

そのほうが、「あなた自身に大きな原因がある」というような伝わり方にはなりませんし、さらに「きちんと論理的に説明できる力があるな」とプラス面のアピールにつなげることもできます。

客観的な説明では、定量的な内容にするようにします。日付や人数など具体的な数値で表現し、場所や登場人物の役職などの具体性を入れて、その話を聞いた人がその場面を具体的にイメージできるように話します。そうすることで「誰が聞いても同じ内容」といったような説得力と客観性を伝えることができます。

休職は自分に責任はない(他人や環境のせいだけにする)という話に終始しない

休職自体は嫌な思い出な方もいるでしょう。周囲の環境やプレッシャーがひどく、「こんなところいたら誰でも体調悪くなるわ!」みたいな経験をした方もいると思います。しかし、「休職のすべての現いなが他人や環境にある」ような説明は印象が良くありません。

あなたが客観的に事実ベースで話せば、十分どれだけ酷い環境や状況であったかは伝わります。企業側も人事経験がある程度あれば、何人も同じような相談を受けたりうつ病になった人の対処をしていますので、あなたの状況は理解してくれます。

そこで「あの会社がすべて悪い」「あいつがいなければ休職にはならなかった」みたいに伝わってしまうと、あなた自体の人格が卑屈なように印象を受けてしまいます。きちんと状況を説明できれば大丈夫です。それで伝われなければ、状況を的確に理解できない会社なんだなと割り切って、別の会社を探した方が得策です。

休職から転職活動までに取り組んだことを説明して志望動機につなげる

休職した理由をしっかりと説明できたら、次はその後現在に至るまでの取り組み内容を伝えます。そして、最終的にそこから志望動機へつなげていきます

例えば、以下のように説明します。

【休職理由】
営業職でしたが、仕事の結果に対して非常に細かく指摘する先輩のプレッシャーが厳しかった。毎日業務終了後に1時間指摘や上手くいかなかった理由を問いただされることが1年間続き、頭痛と下痢が酷くなったことから通院したところ、抑うつ病と診断されて休職に至った。わたし以外にも、同じ人から同じようなプレッシャーを受けて、3名ほど休職・退職していた。

【現在】
担当医師と相談しながらリハビリを進め、病気は完治した。リハビリを開始した3週間目からは、以前から興味を持っていたマーケティングを少しずつ学習している。

【志望動機】
営業の経験とマーケティングの知識を活かし、御社で力を発揮していきたい。

内容は簡潔に記載していますが、休職理由を客観的に伝えたあと、病気は完治したとの診断結果を受けたこと、また休職中の取り組みや気付きを経験として活躍したいことをストーリー的に話すことができれば、これ以上の説明はありません。

最終的にはあなたのスキルとタイミングと会社との相性で決まる

就職・転職活動における休職期間の説明について解説してきました。まとめると以下です。

  1. 履歴書・経歴書に休職失業期間をなかったことにするようなウソは記載しない
  2. 休職理由は客観的かつ論理的に説明する
  3. 休職中や休職後の活動内容や気付きを志望動機と絡めて話す

ここまできちんと説明しても、休職という空白期間があった事実が変わるわけではありません。ほぼ同じスキルと経験の応募者がもう一人存在し、その人に休職経験がなければ、採用はあなたではなくその人になるケースもあります。

ただし、それで自分を責める必要はありません。タイミングが悪かったのです。会社との相性が良くなかったのです。働きたいという意思を持ち続ければ、あなたを必要としている会社は必ず見つかります。日々少しずつできることに取り組みながら、就職活動を続けましょう。応援しています!