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ひとを育成するというポジションに10年くらい携わってきました。そこで「どうすればひとは成長できるのか/成長させることができるのか?」ということを長らく考えています。


そこで、タイトルのような解に今はたどり着いています。20代・30代というのはあくまでも目安です。ひとそれぞれそれ早く・遅く成長するというのはありますので。


他人がひとを育成し続けることは不可能に近い

「人材育成」というのが社会でも企業でも成長のキーワードになっていますが、「ひとを育成する/成長させるなんて無理だよね」というのも感じます。


もちろん、自分の持っている知識や経験を伝えること・説明することは必要です。それは決してムダなことではないです。でも、以下の点でそれを通じてひとを育成できると過信することは危ないと思います。

  1. 所詮他人は他人。得るモノをどう活かすかはそのひと次第。
  2. このめまぐるしい社会変化の中、過去の知識や経験がそのひとにとってどこまで活かされるかはわからない。

「1. 所詮他人は他人...」というのは、関わるなとか無意味だとかを言いたいわけではないです。でも、他人に対して自分自身がどこまでできるかなんてわからないですし、いくら育成といえ過度に干渉するのも本当にそのひとにとって良いのかと思います。ある程度教えて、その後は任せて... のほうが意外と成長するということは誰もが経験あるかなと。


「2. このめまぐるしい変化の中...」というのは記載の通りで、過去の知識や経験はすでに陳腐化されていたり、これからの時代を生き抜くスキルではないかもしれません。活かせる点はあると思うので、まったくのムダではありませんが、それをどう感じて自身の血肉としていくかは、そのひと次第だと思います。


20代はひとから教わる

「じゃぁ、育成なんて意味ないんかい!」というのは違います。それは行き過ぎです。まだ「何をやってよいかがわからない」という若手レベルのひとに、ただ「がんばれよ」というのは放置であり、それは絶対してはいけないことです。


若手には OJT としての教育が必要です。「やってみせる」「一緒にやる」ということです。ポイントは「一緒に」という環境・空気感を持つことですね。その人間性が教わるひとの意識を向上させ、成長につながります。


30代はポジションから教わる

でも、OJT の育成が有効なのは若手レベルまでです。経験もつき自身で状況を把握できるようになり、「自分で考えられる」あるいは「自分で考えられる素養がある」と感じたら、そこからは「直接何かを教える」のではなく、「気付いて自主的に学習する」という環境にすることが必要です。


その一番手っ取り早い方法は、ポジションを与えることです。そのポジションには以下の3つを注意して与えるようにします。

  1. ミッションを伝える
  2. 肩書/役職を与える
  3. このポジションを全うすることで何を得ることができるか

「1. ミッション」は、何のために何をいつまでにやるか ということです。そのひとに自身で学び推進していく素養を感じたとしても、計画を立てるということはハードルが高かったりします。そこは提示したり教えつつやりましょう。


「2. 肩書/役職を与える」というのは、カンタンに言うと責任感を持ってもらうということです。適度な責任はやりがいやモチベーションアップにつながります。このタイミングでリーダーやマネージャーとするなどイイですよね!


「3. 何を得ることができるか」というのは、未来を見せるということです。これは30代に限った話ではないですが、ひとは未来を感じるとワクワクします。「じゃぁやってやろう」という気持ちになります。「こういうスキルが身につく」とか「マネージャーになる道が開ける」とか、そのひとのモチベーションアップにつながる未来を見せてあげましょう。


社員の育成を考えていない会社は辞めてしまおう

ひとを直接育成すること自体は難しいと言いましたが、ひとそれぞれに合った育成やポジションを考えていない会社はダメです。自分にとって未来を感じない会社はダメです。


何に未来を感じるかはひとそれぞれです。「安定」だったり「新しいチャレンジ」だったり「課長や部長といった役職になる」ということかもしれません。その自分の未来が今の会社で実現できる、あるいは近づいているということを実感できれば、一緒にやっていく価値がありますよね。育成という観点からの会社選び・環境選びも大事だと思います。